文法概説

目次

音と文字

  1. 母音

    a, i, u, e, ā の 5 種類。

  2. 子音

    唇音 舌頂音 硬口蓋音 軟口蓋音 声門音
    無声破裂音 p t c k
    有声破裂音 b d j g
    無声摩擦音 f s x h
    有声摩擦音 v ɣ
    鼻音 m n
    接近音 y
    はじき音 r
    側面音 l

名詞

  1. 名詞の格変化

    1. a 語幹

      単数 複数
      絶対形 -a -anayi
      与格 -e -anayiye
      具格 -i -anayiyi
      奪格 -ata -anayiyata
      向格 -api -anayiyapi
      処格 -āka -anayiyāka
      共格 -entu -anayiyentu
      属格 -e -anayi
      呼格 -inna -anayi

      数詞の bā は単数絶対形を除いては bāya- として格変化する。

    2. ā 語幹

      単数 複数
      絶対形 -ā -ānayi
      与格 -e -ānayiye
      具格 -i -ānayiyi
      奪格 -ata -ānayiyata
      向格 -api -ānayiyapi
      処格 -āka -ānayiyāka
      共格 -entu -ānayiyentu
      属格 -ā -ānayi
      呼格 -ā -ānayi
    3. i 語幹

      単数 複数
      絶対形 -i -inayi
      与格 -iye -inayiye
      具格 -iyi -inayiyi
      奪格 -iyata -inayiyata
      向格 -iyapi -inayiyapi
      処格 -iyāka -inayiyāka
      共格 -iyentu -inayiyentu
      属格 -i -inayi
      呼格 -i -inayi
  2. 代名詞

    1. 人称代名詞

      単数 複数
      1 人称 nā nānayi
      2 人称 sā sānayi
      3 人称 cā cānayi

      -ā で終わる代名詞の変化は特殊である。

      単数 複数
      絶対形 cā cānayi
      与格 ce cānayiye
      具格 cayi cānayiyi
      奪格 cayata cānayiyata
      向格 cāpi cānayiyapi
      処格 cayāka cānayiyāka
      共格 cayentu cānayiyentu
      属格 ce cānayi
      呼格 (sinna) (sānayi)

      呼格は 2 人称代名詞のみ。

    2. 指示代名詞

      指示詞は遠いものと近いものと区別しない。人に対しては ayi、ものに対しては ama を使う。

動詞

  1. 定動詞

    動詞の現在形は -u で終わる。否定形は -u を -andu に変える。

    動詞は主語の人称により変化する。

    単数 複数
    1 人称 a(y)-√-ni a(y)-√-te
    2 人称 √-si se-√-ve
    3 人称 √-∅ √-ve

    動詞が直接目的語を伴う場合、さらに目的語人称接辞をつける。ただし、3 人称は必ずしもつけなくてもよい。

    単数 複数
    1 人称 -nna -tte
    2 人称 -ssa -ssave
    3 人称 -ma -mave

    過去時制は動詞の -u を -ihe に、未来時制は -acce に変える。否定形はそれぞれ -andihe, -andacce。

    接続法は -āyu、命令法は -inda、禁止法は -uldu。語根+否定語尾+法語尾+時制語尾+人称語尾+目的語接尾代名詞の順番になる。 接続法は主文で蓋然性・可能性を表す。副文においては非現実的な仮定や条件を表す。 命令法は単独で命令を表す。否定命令は禁止法を用いる。命令法はまた祈願を表し、1 人称複数では勧誘を表す。また、副文においては未来形で未来の条件・仮定を表す。非現実的な仮定をともなった主文においては、その帰結を表す。

  2. 不定詞

    動詞から -u を外し -iya にすると不定詞になる。

    不定詞は名詞的用法と副詞的用法がある。

    1. 名詞的用法

    2. 副詞的用法

不変化詞

  1. 形容詞

    形容詞は語形変化しない。名詞を修飾するときは原則として前に置くが、後ろにおいてもよい。

  2. 副詞

  3. 接続詞

接語

  1. 接語の形と接続

    接語は接続する語や句の種類に制限がない。接続する語や句の一番最後の部分に直接くっつける。

    -na のように子音で始まる接語は、そのままつければよい。-arra のように母音で始まる接語は、接続する語の語末母音を消去してくっつける。

  2. -na, -ji

    -na は場所を表す名詞句・副詞句を、-ji は時間を表す名詞句・副詞句を作る。

  3. -mmi

    -mmi は「...すること」という名詞を作る。-mmi がついた形を動名詞ともいう。

  4. -cu

    -cu はもっともふつうの副詞を作る。

  5. -di

    -di は関係節を作る。

構文

  1. 疑問文

    1. 主文の諾否疑問文

      諾否疑問文では述語に接語 -nce をつける。述語は文頭に移動する。

  2. 存在文

    「 A が B にある」という文には、動詞 haddu を使い、「 A+B (与格)+haddu 」のようにする。